2023/09/13 16:56

スリランカはもともとコーヒーの生産地として有名だった?



現代ではスリランカの産業といえば紅茶のイメージが強く、
日本の大手飲料メーカーも茶葉を使用する程、紅茶産業が盛んで知られています。
しかし、紅茶産業として盛んになる前はコーヒーがスリランカの一大産業でした。

スリランカはかつて”セイロン(ライオンの島の意)”と呼ばれていたことから
スリランカの紅茶は”セイロンティー”、コーヒーは”セイロンコーヒー”と呼ばれています。





<セイロンコーヒーの商業化>

1740年、スリランカはオランダによる植民地支配下にあり、コーヒー栽培がスタートしました。
しかし、海岸地帯での栽培であったためか、あまりうまくはいきませんでした。

そして1815年スリランカはイギリスの支配下となり、初めて商業規模でのコーヒー栽培が成功します。
1868年にはブラジル、インドに次ぐ世界第3位のコーヒー生産国となります。


<セイロンコーヒーの衰退>

コーヒーの生産国としてその名が知れ渡った時の1867年、
コーヒーのさび病(菌が侵食し2~3年で枯れてしまう病気)が流行しセイロンコーヒーの栽培は衰退していきました。


<セイロンコーヒーの代替セイロンティーの登場>

その後、1890年に「リプトン」の創業者であるトーマス・リプトンが
セイロン島のウバの土地を買い占め、紅茶の栽培を開始しました。
また、スコットランド出身のジェームス・テーラーによる製茶機械の開発や製茶工場の建設等により、
瞬く間にセイロンティーは世界的に広まっていきます。


コーヒーよりも生産コストがかからないことも
紅茶がスリランカの世界的な一大産業として広まった理由と言われています。


このような歴史からセイロンコーヒーは”幻のコーヒー”とも呼ばれているようです。
セイロンティー好きにとっては、セイロンコーヒーのお味も気になるところです…




最後までお読みいただきありがとうございました。

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